問題
5 歳の男児 A。A は、実父からの身体的虐待が理由で、1 か月前 に児童養護施設に入所した。A は、担当スタッフの勧めで同施設内に 勤務する公認心理師 B の面談に訪れた。担当スタッフによると、A は、 入所時から衝動性・攻撃性ともに高かった。施設内では、コップの水を 他児 C にかけたり、他児 D を椅子で殴ろうとしたりするなど、A の暴 力が問題となっていた。また寝つきが悪く、食欲にむらが見られた。B との面談で A は暴力の理由を「いつも僕が使っているコップを C が勝手 に使ったから」「D が僕の手首を急に掴んだから」と語った。また、「夜 眠れない」と訴えた。
B が初期に行う支援として、適切なものを 2 つ選べ。
1 遊戯療法を速やかに導入し、A に心的外傷体験への直面化を促す。
2 受容的態度で A の暴力を受け入れるよう、担当スタッフに助言する。
3 コップ等の食器は共用であるというルールを指導するよう、担当ス タッフに助言する。
4 A の様子を観察し、A が安心して眠れる方法を工夫するよう、担当 スタッフに助言する。
5 衝動性や攻撃性が高まる契機となる刺激ができるだけ生じないよう に、担当スタッフと生活環境の調整を検討する。
答え
4,5
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