第3回公認心理師試験

第3回公認心理師試験 問142

55 歳の男性 A、会社員。A の妻 B が、心理相談室を開設してい る公認心理師 C に相談した。A は、元来真面目な性格で、これまで常 識的に行動していたが、2、3か月前から身だしなみに気を遣わなくな り、部下や同僚の持ち物を勝手に持ち去り、苦情を受けても素知らぬ顔 をするなどの行動が目立つようになった。先日、A はデパートで必要 とは思われない商品を次々とポケットに入れ、支払いをせずに店を出 て、窃盗の容疑により逮捕された。現在は在宅のまま取調べを受けてい る。B は、逮捕されたことを全く意に介していない様子の A について、 どのように理解し、対応したらよいかを C に尋ねた。 C の B への対応として、最も優先度が高いものを1つ選べ。


第3回公認心理師試験 問143

20 代の男性 A、会社員。A は、300 名の従業員が在籍する事業所 に勤務している。A は、うつ病の診断により、3か月前から休職して いる。現在は主治医との診察のほかに、勤務先の企業が契約している外 部のメンタルヘルス相談機関において、公認心理師 B とのカウンセリ ングを継続している。抑うつ気分は軽快し、睡眠リズムや食欲等も改善 している。直近3週間の生活リズムを記載した表によれば、平日は職場 近くの図書館で新聞や仕事に関連する図書を読む日課を続けている。職 場復帰に向けた意欲も高まっており、主治医は職場復帰に賛同してい る。 次に B が行うこととして、最も適切なものを1つ選べ。


第3回公認心理師試験 問144

35 歳の男性 A、会社員。A は、製造業で 1,000 名以上の従業員が 在籍する大規模事業所に勤務している。約&か月前に現在の部署に異動 した。&か月ほど前から、疲労感が強く、体調不良を理由に欠勤するこ とが増えた。考えもまとまらない気がするため、健康管理室に来室し、 公認心理師 B と面談した。A は B に対して、現在の仕事を続けていく 自信がないことや、部下や後輩の指導に難しさを感じていること、疲労 感が持続していることなどを話した。前月の時間外労働は約 90 時間で あった。 このときの B の対応として、最も適切なものを1つ選べ。


第3回公認心理師試験 問145

20 歳の女性 A、大学&年生。A は「&か月前くらいから教室に入 るのが怖くなった。このままでは単位を落としてしまう」と訴え、学生 相談室に来室した。これまでの来室歴はなく、単位の取得状況にも問題 はみられない。友人は少数だが関係は良好で、家族との関係にも不満は ないという。睡眠や食欲の乱れもみられないが、同じ頃から電車に乗る ことが怖くなり、外出が難しいと訴える。 公認心理師である相談員が、インテーク面接で行う対応として、不適 切なものを1つ選べ。


第3回公認心理師試験 問146

55 歳の男性 A、会社員。A は、意欲や活気がなくなってきたこと から妻 B と共に受診した。A は4か月前に部長に昇進し張り切って仕 事をしていたが、1か月前から次第に夜眠れなくなり、食欲も低下し た。仕事に集中できず、部下に対して適切に指示ができなくなった。休 日は部屋にこもり、問いかけに何も反応しないことが多くなり、飲酒量 が増えた。診察時、問診に対する反応は鈍く、「もうだめです。先のこ とが見通せません。こんなはずじゃなかった」などと述べた。血液生化 学検査に異常所見はみられなかった。診察後、医師から公認心理師 C に、B に対して家族教育を行うよう指示があった。 C の B への説明として、不適切なものを1つ選べ。


Content-Type: text/html